タルムード

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【難破船の三人の乗客】

とある乗客を乗せた船が嵐に遭遇し、難破してしまいました。操縦不可能になり、見知らぬ島に流れ着きました。その島にはたくさんの果物が実っていました。とりあえずこの島で船を修理してから出航することになりました。乗客は三人です。乗客Aはいつ修理が終...
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【楽園を見つけた男】

ある村に粉屋の男がいました。男は妻と子と暮らし、毎日粉まみれになりながら真面目に働いていました。そんな日々の繰り返しに嫌気が差し、世界のどこかに楽園があるのではないかと思いました。粉を買いに来たお客さんから、ある国の言い伝えを聞きました。旅...
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【道に迷ったお姫様】

ある国のお姫様が森の中で道に迷い、何日間も森から出られなくなってしまいました。森の奥で一人の老人に出会い、お姫様は尋ねました。お姫様:「私は道に迷ってしまいました。どの道を行けば森から出られるか教えてください」すると老人はこう答えました。老...
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【キツネとブドウ畑】

ある日、キツネが歩いていると美味しそうなブドウが生っているブドウ畑を見つけました。畑に入ってブドウを食べようとしたが柵に囲まれていて、太ったキツネは柵の隙間を通れません。キツネは考え、何も食べずに空腹で何日も過ごせば痩せてこの畑へ忍び込める...
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【追い詰められた男の奇策】

とある民族は差別を受け、何かと難癖をつけられては無罪の罪で処罰されたり、ひどい時には処刑されることも多くあった。その民族の男がいま、無罪の罪で捕まり裁判官にこう言われました。裁判官お前たちの民族の神はずいぶん偉いそうじゃないか。ここに2つの...
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【正直な仕立て屋】

ある国で大干ばつが起こった。何日も雨が降らず作物は枯れ、飲む水は無くなり次々と家畜の数が減っていきました。そんな時、とある男が不思議な夢を見ました。夢の中で神から「服の仕立て屋の主人に祈り台に立たせ祈りを捧げさせなさい。そうすれば、大地に雨...
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【神との交渉】

神に対してある男が交渉を持ちかけました。神この町は悪人で満ちている。一度、この町を焼き払わなければならない男お待ちください。この町に50人の善人がいたとしても、神はこの町を焼き払うおつもりでしょうか?神いいや、もし50人もいたらこの町を焼き...
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【最悪で最良な災難】

とある旅人が犬と羊を連れて一日歩き、日が暮れてきたので泊まる場所を探していました。すうと、ちょうどいい小屋を見つけたのでそこで一夜を過ごそうと決めました。寝るにはまだ早かったためランプを点けて本を読んでいたが、ランプのオイルが切れて明かりが...
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【目と口と手と足の中で1番偉いのはどれか?】

とある国の王様が病に侵され、どんな医者も治せず王様は見るからに衰弱していました。そこに祈祷師が通りがかり診断したところ、「この病気を治すには世界で最も手に入れるのが難しい母ライオンのミルクを飲ませるしかありません」と言ったため、「母ライオン...
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【悪いのは誰か?】

真面目に勉学に励んでいる学生が歩いていると、鍵がかかっておらず扉が少し開いている家がありました。その学生はつい出来心でその家に盗みに入り、警察に捕まってしまいました。裁判にかけられ「つい出来心で」という言い訳は通用せず、有罪になり大学は退学...