【用心しすぎた商人】

タルムード

とある商人が、砂漠を横断する旅に初めて出かけようと考えました。3日ほどの旅を予定していたが砂嵐などで足止めを食らう可能性があるため、用心のために1日分の水が入った樽を6個ラクダに乗せて行くことにしました。ラクダ1頭では商人と樽6個と荷物を運べないため、ラクダを2頭買い旅立ちました。

幸いにも砂嵐は起きなかったものの、余計に持ちすぎた水の入った樽の重さでラクダが2頭とも疲れて歩けなくなってしまいました。やむを得ず商人はラクダ2頭を捨て、重要な荷物だけを自分で背負って歩くことにしました。

歩き始めて数時間後、砂嵐が発生し商人は全く方向が分からなくなりその場で留まることにしました。砂嵐は数日続き、砂嵐が収まるころには食料が尽き商人の体力も残っておりません。商人は背負っていた重要な荷物を捨て、わずかに中身が残っていた水筒のみを持って命からがら近くの村にたどり着きました。

商人はラクダ2頭も重要な荷物も失ってしまいました。

おしまい。

なんとか命は助かった商人ですが、ラクダも荷物も失ってしまいました。

果たして、どうすれば商人はラクダも荷物も失うことなく目的地にたどり着けたでしょうか?

ぜひ考えてみてください。

この物語で私が気になった点の述べてみます。

・なぜ3日ほどで砂漠を横断できると思ったのか?(誰かから聞いたのか?)

・3日ほどで横断できることを知ったのになぜその倍の6日分の水を持って行ったのか?

・いくら疲れて動けなくなったからと言って、砂漠でラクダを手放すのは危険すぎでは?

この3点以外に気になることがあればぜひコメントください。

この物語では余計な水を持っていこうとしたことが問題の出発点だと思います。適度な荷物で適正なリスクコントロールをしていれば余計にラクダを買うこともありませんでした。

私は出勤時や旅行する時、友達と遊ぶ時などはいかに荷物を減らすかを考えます。当然必要なものは持ちますが、「念のため…」や「もしかしたら必要かも…」みたいなものは基本持ち歩きません。それで困ったことがないので私はそうしていますが、みなさんはどうでしょうか?

過剰な用心よりも適度なリスクとの向き合いが大事なのかなと感じました。

以上になります。ありがとうございました。

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