とある乗客を乗せた船が嵐に遭遇し、難破してしまいました。操縦不可能になり、見知らぬ島に流れ着きました。その島にはたくさんの果物が実っていました。とりあえずこの島で船を修理してから出航することになりました。
乗客は三人です。
乗客Aはいつ修理が終わって出発するかわからないため船から降りませんでした。空腹だったが船が出発してしまう心配の方が強く、空腹を我慢して待ち続けました。
乗客Bは島に降りたが船が見える範囲内で果物を食べ、船の修理が終わる様子を見て急いで船に戻りました。満腹にはならずとも空腹はしのげて水分補給もできました。
乗客Cは船の修理がそんなスグに終わるわけがないと思い、島に降りて果物を食べました。船が見えなくなる奥まで行き、たくさんの種類の果物を満腹になるまで食べました。
~ 続く ~
あなたは乗客A?B?C?
物語には続きがありますが、ここで質問です。
あなたならこの状況、乗客A,B,Cの誰の行動をしますか?
私は乗客Aだと思いました。いつ出発するかわからない心配と、いくら空腹とはいえ知らない土地の野生の果物を食べる勇気が私にはありません。なので、船から降りずにじっと船に乗って待っていると思います。
あなたもぜひ考えてから、物語の続きをご覧ください。
乗客Cが満腹になり船に戻ると、すでに船は修理を終え出発した後でした。島に取り残された乗客Cは、その後島から脱出できずにこの島で一生を終えました。
乗客Aは空腹の限界に達し、その後の航海に耐え切れず死んでしまいました。
おしまい
生き残れた理由とは?
ここでおさらいです。
乗客Aは船から一歩も降りませんでした。
乗客Bはいつでも船に戻れる範囲内で果物を食べに船から降りました。
乗客Cは船の見えない奥地まで果物を食べに行きました。
この三人の行動の違いは「リスクの取り方」と言えるでしょう。
乗客Aはノーリスク、乗客Bは適度なリスク、乗客Cは過度なリスクをそれぞれ取りました。
この物語ではリスクを取らないのも取りすぎるのも良くないと教えてくれています。空腹のリスクや島に取り残されるリスクを考え、正確な状況判断ができた乗客だけが助かりました。
他の選択肢を考えてみましょう
乗客A,B,Cの行動以外に、どんな行動が考えられますか?
乗客Aのように出発する船に乗り遅れることなく、乗客Bよりもお腹を満たし、乗客Cのように多くの種類の果物を食べるには…
あなたならどう考えますか?
以上になります。ありがとうございました。
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